診療内容

整形外科

整形外科

人体の運動器官の病気や外傷(ケガ)を取り扱う医学の1部門です。
手、足、腰、頚、肩など、全身の運動器官をつくっている骨、関節、筋肉、靭帯、腱、脊髄、神経の病気、外傷(ケガ)による損傷、手足などの先天性疾患(生まれつきの奇形など)を治療し研究する学問です。
そして整形外科の治療は、単に病気やケガを治すだけでなく、運動機能を元に回復させることを目的とします。

もし回復が十分に得られなかったとしても、残った機能を最大限に活用して、元の状態にできるだけ近く機能を回復させることも、整形外科の大きな役割です。
もちろん、この際リハビリテーション医療との協力が必要なこともあります。

運動器症候群について

運動器症候群(ロコモティブ シンドローム)とは、日本整形外科学会が、2007年(平成19年)に、提唱しました。
「ロコモ」の提唱には、「人間は運動器に支えられて生きている。運動器の健康には、医学的評価と対策が重要であるということを日々意識してほしい」というメッセージが込められています。
2007年、日本は65歳以上の高齢者が総人口の22%になり、世界に先駆けて超高齢化社会を迎えています。それに伴って、支援、介護を必要とする人も、02年から06年までに1.7倍と急増し、440万人を超えています。75歳以上の高齢者での寝たきり、介護の主な原因は、運動器疾患が21.5%(転倒、骨折9.3%、関節疾患12.2%)を占めています(07年)。今後さらに高齢化が進むことを考えますと、運動器疾患に対して、有効な手立てを論ずることが緊要の課題であると思います。
ロコモは国民病です。変形性関節症と、骨粗鬆症に限っても、推計患者数は4,700万人(男性2,100万人、女性2,600万人)です。
まさしくロコモは国民病といえるでしょう。

リウマチ科

リウマチ科

リウマチは早期発見、早期治療が必要な病気です。気になる症状があったら悩まずにお気軽にご相談ください。
(リウマチの治療は近年大きく変化しています。治療によっては患者様のその後の人生も大きく変わってきてしまいます。早めに専門医に相談しましょう。)

リウマチとは

リウマチとは

正式には関節リウマチと呼びます。以前は慢性関節リウマチと呼んでいたのですが、関節リウマチは早期発見、早期治療が必要であることが最近わかってきたので呼び名が変わりました。
関節リウマチは主に関節の痛みや腫れなどの症状が現れます。
しかし全身の病気で、肺炎や血管の炎症も起こります。
1番症状が現れるのが手や指の関節ですが、その原因はよくわかっていません。
進行すると関節の滑膜が異常に増え関節の中の軟骨や骨が破壊されていくというのが主な症状です。
リウマチに罹患している方は全国で60万人くらいおられると推定されています。

リウマチの症状

症状の現れとして朝起きたときに手がこわばることがあります。
また、手・指の関節の腫れや痛みで始まることもあり、左右の関節に対称性に腫れや痛みが出てくることが多いようです。
他に症状として疲れやすくなったり、それほど高い熱ではなく微熱が続くというような症状が出ることもあります。

リウマチの検査

血液の検査やレントゲン検査を行うことも大切ですが、検査で異常が出ない方もいらっしゃいます。
その場合、診断には全身の症状や、いつごろからどのように症状が出てきたかなどの情報が重要になります。

リウマチの治療

飲み薬や注射がリウマチの治療の中心となります。
関節リウマチに発症してから早期に治療を行う方が治療の効果が大きいことが分かっています。
時期が遅れると治療効果が悪くなることから、開いた窓にたとえてWindow Of Opportunity(治療機会の窓)と呼ばれています。
最近は優れた薬が多く開発されています。窓が閉まっていく前に、適切な治療を受けるようにすることが大切です。

骨粗鬆症

米国ホロジック社製 Horizon導入

米国ホロジック社製Horizon導入

米国ホロジック社製Horizonは、世界中で高いシェアを誇る、信頼性の高い装置です。
骨密度測定の分野では世界標準となっており、高精密な高密度測定が行えます。

骨粗鬆症に気付かず、病状が進んでしまうと、気付かないうちに背骨がつぶれて背中が前の方に大きく曲がる変形が生じることがあります。この場合、尻もちをついた程度で寝たきりになるほどの骨折をする可能性が高くなります。
そのため、できるだけ早期に発見して、治療を始めることが重要になります。特に閉経後の女性は注意が必要です。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。
骨の強さの70%は骨の量で決まります。残りの30%は骨の量以外の様々な要素によって決まり、それを総称して骨の質と言われています。骨粗鬆症は、この骨の量が減少して、骨の質も低下し、骨折のリスクが高まる病気です。

骨密度が若い人の平均の70%以下に減っていたり、背骨や太もものつけ根の骨が、軽く転んだ程度で折れてしまった人は、骨粗鬆症と診断されます。
一方、偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒なども原因と考えられており、最近では高齢の女性だけでなく、若い女性の骨粗鬆症も問題視されています。

そのため、できるだけ早期に発見して、治療を始めることが重要になります。現在の日本では一般的に40歳以上で発症、推定約1,800万人という非常に多くの方が罹り、1年間でおよそ97万人(男性16万人、女性81万人)が新たに発症していると推定されています。

また、加齢に伴って増えるため、高齢化が進む日本では、骨折で要介護となる人の増加が社会的な問題となっています。
骨折・転倒は、脳卒中や認知症などと同じく要介護の大きな原因のひとつで、太もものつけ根を骨折すると歩けなくなるため、他の病気を悪化させることになったり、そのまま寝たきりになることもあるので注意が必要です。

骨粗鬆症の詳しい病状と治療法

原因

骨粗鬆症は、老化などが原因となって、骨の量が減少し、鬆(す)が入ったようにスカスカになり、もろくなって骨折リスクが高くなってしまう疾患です。
骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル量(骨密度)は、20~30歳頃の若年期をピークに、年を重ねるとともに減少していきます。
この骨密度が減少することによって骨粗鬆症と言われる状態になり、背骨が体の重みでつぶれたり、背中が曲がったり、変形による圧迫骨折になったり、ちょっとした転倒で骨折するといった事態を引き起こしがちになります。
現在、わが国で寝たきりになる原因の第3位が転倒による骨折であり、介護が必要となる原因の10%近くが「骨折・転倒」によるものなので、要注意です。

女性に多い骨粗鬆症

骨粗鬆症は、高齢の女性を中心に年々増加の一途をたどっています。
骨粗鬆症患者の約8割を女性が占めており、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下する更年期以降にとりわけ多く見られます。
女性ホルモン(エストロゲン)には、骨の新陳代謝に際して骨吸収を緩やかにし、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあります。
閉経して、この女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少してきますと、骨吸収のスピードが速まるため骨形成が追いつかず、骨がもろくなってしまうのです。
そのため、閉経を迎える50歳前後から骨量は急激に減少し、60歳代では2人に1人、70歳以上になると10人に7人が骨粗鬆症になっていると言われます。
特に女性の方は、50歳になる前に骨粗鬆症の精密検査を受けましょう。

骨粗鬆症の検査

骨粗鬆症の診断には、骨密度の測定、X線検査、身長測定、血液・尿検査などが行われます。

骨密度の測定

骨の強さを判定する際の重要な尺度の1つに“骨密度”があります。
当院では、DEXA法(前腕型)による骨密度の測定を行っております。

DEXA(デキサ)法

2種類の異なるエネルギーのX線を照射することによって骨密度を測定します。

X線検査

主に背骨(胸椎や腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形が無いか、また「骨粗鬆化」の有無(骨に、鬆(す)が入ったようにスカスカになっていないか)を確認します。
骨粗鬆症と他の疾患とを判別するのに必要な検査です。

身長測定

25歳の頃の身長と比べて、どのくらい縮んでいるかを調べます。
25歳時より4cm以上低くなっている場合は、それほど低くなっていない人と比べ、骨折する危険性が2倍以上高いという報告があります。

血液検査・尿検査

骨代謝マーカーを調べることにより、骨の新陳代謝の速度がわかります。
骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いため、骨密度の値にかかわらず、骨折の危険性が高くなっています。

食事療法

骨粗鬆症は、食生活や運動などの生活習慣を見直すことにより、予防と改善が可能です。

骨粗鬆症の治療や予防に必要な栄養素は、骨の主成分であるカルシウムやたんぱく質、および骨のリモデリング*に必要なビタミンD・Kなどです。
カルシウムは食品として700~800mg/日、ビタミンDは400~800IU/日、ビタミンKは250~300μg/日を摂取することが勧められています。これらの栄養素を積極的に摂りながら、しかもバランスの良い食生活を送ることが大切です。
骨粗鬆症の人が避けるべき食品は特にありませんが、リンやカフェイン、アルコールなどの摂り過ぎには注意しましょう。過ぎた量のアルコールは、カルシウムの吸収を妨げたり、尿からのカルシウムの排泄量を増やしたりします。
カフェインもまた、カルシウムの排泄を促します。
リンを摂り過ぎると、血液中のカルシウムとリンのバランスを保とうとして骨の中のカルシウムが血液中に放出されてしまい、骨密度の減少を招きます。

*リモデリング:「破骨(はこつ)細胞」が骨を吸収し、骨を壊す働きをする一方で、「骨芽(こつが)細胞」が、破骨細胞によって吸収された部分に新しい骨を作る代謝作用のこと。

運動療法

骨は、運動によって負荷をかけることで増え、丈夫になります。さらに、筋肉を鍛えることで体をしっかり支えられるようになったり、バランス感覚が良くなったりし、ふらつきが無くなって転倒防止にもつながるため、運動療法は骨粗鬆症の治療に不可欠です。
骨量を増やすには、ウォーキングやエアロビクスなどの中程度の強度の運動が効果的です。
激しい運動をする必要はありません。
散歩などは可能なら毎日、あるいは週に数回でも十分ですので、とにかく長く続けてください。
また背骨の骨折を防ぐためには、背筋を鍛える運動が効果的です。

薬物療法

病状が進んだケースでは、運動療法にあわせて薬物療法を開始します。
現在、使われている薬には、骨の吸収を抑える「骨吸収抑制剤」、骨の形成(新しい骨を作る)を助ける「骨形成促進剤」、骨の栄養素である各種ビタミン(D、K)剤などがあります。
また腰や背中などに痛みがある場合は、痛みを取る薬も用いられます。
どんな薬を選び、いつから治療を始めるかについては、患者様個々の年齢や症状の進み具合、FRAXによる骨折リスクの評価などを考え合わせながら、医師が判断します。
現在治療に用いられている薬には、主に以下のようなものがあります。

  • ビスフォスフォネート製剤
    骨吸収を抑制することによって骨形成を促し、骨密度を増やします。骨粗鬆症の治療薬のなかでも有効性の高い薬です。
  • 活性型ビタミンD3製剤
    カルシウムの腸管からの吸収を増やす働きがあります。また、骨形成と骨吸収のバランスも調整します。
  • ビタミンK2製剤
    骨形成を促進する作用があり、骨折の予防効果が認められています。
  • 女性ホルモン製剤(エストロゲン)
    女性ホルモンの減少に起因する骨粗鬆症に有効です。
    閉経期の様々な更年期症状を軽くし、あわせて骨粗鬆症を治療する目的で用いられます。
  • SERM(サーム:ラロキシフェン塩酸塩・バセドキシフェン酢酸塩)
    女性ホルモンと似た働きをし、骨吸収を抑制することで骨の量を増やします。
  • 副甲状腺ホルモン(テリパラチド)
    骨形成を促進する薬で週1回の皮下注射もしくは、1日1回の自己注射のタイプがあります。
    最も短時間で骨を形成でき、骨密度が非常に低い患者様に適した薬です。

禁煙指導

禁煙指導

禁煙治療も行っております。
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(保険診療可)

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